どこの会社にもいる。「自分たちが一番忙しい」「だから偉い」と思ってる人たち。
忙しい部署に配属されたことで、なぜかマウントを取り始める人。
「俺たちがいないと会社は回らない」とか「この業務量に耐えられるのが本物」みたいなことを、言葉にはしないけど態度で出してくる。
……落ち着いて聞いてほしい。
それ、ただの配属ガチャの当たりを引いただけです。
忙しい=すごいはただの勘違い
あなたが今、輝いて見えるのは、
・その業務内容があなたの得意分野にドンピシャで
・人間関係も比較的マシで
・成果の見えやすい仕事だったから
ただそれだけです。
言い換えれば、たまたまあなたに合ってただけ。運がよかっただけ。
なのに、静かに選民意識をまとってる人、いませんか?
「あの部署、ヒマそうでいいね」
「異動したら?向いてなさそうだし」
「まあ、うちはキツいけど、その分やりがいあるしね(ニッコリ)」
うん、だいぶ感じ悪い。しかも無自覚。
「何も言わないけど見下してる人」こそ、空気を腐らせる。
厄介なのは、声を上げてマウント取ってくる人じゃない。
一番空気を殺すのは、“黙ってるけど明らかに見下してる”人たちだ。
・他部署のことを「分かってない人たち」扱い
・業務上の協力要請にも渋い顔
・飲み会や全社イベントでは距離を取る
・でも評価されてるから誰も何も言えない
本人たちは「何もしてないじゃん」と思ってる。
いや、その態度が“してる”んだよ。職場を冷やしてるんだよ。
忙しい部署で「使える人」だったあなたが、別部署でただの凡人になる可能性
忙しさはあなたのスキルを映す鏡じゃない。
その部署で「活きる型」だったってだけの話。
もし逆に、静かな部署で腐らずに、淡々とこなしてる人がいたら?
彼らの方がよほど自分の感情を律していて、組織のバランスを取ってるのかもしれない。
人事の立場から言わせてもらうと──
正直、どの部署が「偉い」とか「下」とか言ってる時点で、
会社全体の視野が狭くなってる証拠。
誰かがやらないといけない仕事を、違う形で引き受けてるだけ。
組織ってのは、そうやって支え合うもの。
「うちが一番忙しい」って誇ってる間に、
ほかの部署はトラブルを事前に潰して、あなたに火の粉が飛ばないようにしてるかもしれないよ?
結論:選民意識を持つなら、異動してから言え。
自分の仕事が忙しいのは、自分の価値じゃなくて環境とタイミングの産物かもしれない。
それを「努力の証」だと勘違いして、他人を見下すのは浅はか。
もし本当に優秀なら、どの部署に行っても通用するはず。
だから、異動してから言ってくれ。「俺はすごい」って。