「俺、毎日メール100通さばいてるから、マジで忙しい」
「この会社ではオレが回してるようなもんだから」
──そんな発言を耳にするたび、思わず苦笑してしまう。
それ、あなたの世界が狭いだけじゃない?
「忙しい」は仕事ができない人の言い訳
本当に仕事ができる人は、“忙しい”をアピールに使わない。
私が以前勤めていた大手企業(いわゆるBig4)では、1日300通以上のメール処理、会議は10件以上、同時進行の案件は常に5つ以上。
でも、そこにいるマネージャーたちからは「忙しい」とか「余裕ない」なんて言葉はほぼ聞いたことがなかった。
むしろ彼らは、
やるべきことを淡々と処理する 優先順位を瞬時に判断できる 周囲に余計なストレスをかけない
という、静かでスマートな動き方をしていた。
一方で、小規模企業にありがちなのが、
「100通のメールが来て大変なんだよ!」と騒ぎ立てる人たち。
いや、それって普通だし、それでテンパってる時点で、業務設計や判断力に問題があるんじゃないですか?とツッコミたくなる。
■ 小さな会社に潜む「井の中の蛙」現象
私が感じた違和感は、実力よりも“社歴”や“声の大きさ”が評価される文化にある。
・20年同じ仕事をしているのに、基本フローが覚えられていない
・「新人のくせに」と言いながら、実際に正しく指摘できるのは新人だけ
・マネージャーが“威圧感”でしか仕事をコントロールできない
これって、「会社の外に出たことがないから、社内だけで通用する価値観を信じてる」だけの話。
言ってしまえば、スケールの小さい“内輪ルール”で威張っているだけ。
そんな環境にいれば、感覚がズレていくのも当然。
「本当に仕事ができる人」の特徴とは?
本当に仕事ができる人は、こんな特徴を持っている。
無駄なアピールをしない 忙しさを言い訳にしない 指摘される前に自ら修正できる 社内ルールだけでなく“市場価値”を常に意識している 他者へのリスペクトを忘れない
もし、あなたの周囲に“忙しいアピール”や“威張りマネジメント”しかできない人がいるなら、それは実力ではなく、環境によって守られているだけだ。
組織の規模ではなく、「視野の広さ」で人は測られる
小さな会社、大きな会社──どちらにも優秀な人はいる。
でも、「何を基準に仕事をしているか」で、その人の本質はすぐに見える。
外の世界を知らずに偉そうにしているのか 多様な経験の中で、自分をアップデートしてきたのか
職場に違和感を覚えたとき、それはあなたの視野が広がった証拠かもしれない。