記事内に広告が含まれています。

副業の壁 労働時間の通算と割増賃金、現実的な問題

「手取り13万円」という言葉を聞いたことがあるだろうか。近年の日本では物価に対して賃金が低い。そこで、副業を許可する会社も増えてきた。

だが誰かに雇われて副業をしようとすると、高い壁がある。

本業と副業の労働時間の通算

一つ目。なぜか副業と本業で労働時間が通算され、週40時間の法定労働時間を超える労働があれば、超過分は割増賃金を足したものが支給されなければならない。したがって、最初に契約した会社はそのまま給与を支払い、2番目に契約した会社は普通の給与+週40時間を超えた分は割増額を支給しなければならない。こんなめんどくさい副業の労働者を雇う会社があるだろうか?

これでは実質どこにも受からない。

クラウドソーシングサイトで受注

二つ目。副業でどこにも受からないのでフリーで活動しようとすると、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトに登録する場合もあるだろう。だが、このサイトには気をつけてほしい。なぜなら、クライアントの質がまちまちで、求人応募を無視されたり、面接にこぎつけてもすっぽかされたりもする。

私は本業で人事、もちろん採用人事にも携わっているが、求職者には誠実に対応するよう心がけている。面接をすっぽかすなどもってのほかだ。約束事を守らない会社を信頼できるだろうか。もし、こんな会社で仕事が取れても、使用者からの誠実な対応やコンプライアンス遵守は望めないかもしれない。

物価に対して低賃金の世の中、副業しやすい環境整備を

このように、副業を始めようと思ってもなかなかハードルが高い。ただでさえ物価に対して低賃金なのだから、副業しやすい環境整備を望む。

タイトルとURLをコピーしました