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インテグリティについて

私は新卒で公務員になりましたが、ある日退職して、今は民間企業で総務人事の仕事をするOLです。公務員は毎年同じことを繰り返していましたが、民間企業では時代のニーズに合わせて新しいことにも挑戦していくという面白みがあります。その一方で、利益を重視するあまり、組織の中で誠実さに欠けた人がいることに気がつきました。

企業における誠実さは、会社内外を問わないし、地域社会においても重要なことだと考えます。そこでインテグリティに注目するようになりました。

インテグリティとは

インテグリティという言葉を聞いたことがありますか?
インテグリティとは日本語で訳すと「誠実」「真摯」「高潔」です。
組織が持つべき道徳的な基礎や価値観のことで、
行動や判断が公正かつ適切であることです。

近年、欧米企業を中心に経営やマネジメントに必要な資質として注目されており、国内の企業でも少しずつ注目されるようになってきました。

企業で働いていて、ビジネスを意識するあまり利益重視になっていませんか?
インテグリティは行き過ぎた成果主義により誠実さが欠如し、不祥事の発生を防ぐことで信頼性のある企業としての地位を築くために重要な要素です。

インテグリティとコンプライアンスの違い

インテグリティと似た言葉に、コンプライアンスという言葉があります。
ここではこれらの違いについて説明します。

インテグリティとは
なにかをすること(積極的)
進んでよいことをして社会に貢献しようという心構え
例)人の強みに目を向ける
  ×「誰が」正しいか ○「何が」正しいか
  部下を適切に評価しサポートする
  感謝すべきことは感謝し、謝罪すべきことは謝罪する

コンプライアンスとは
なにかをしないこと(消極的)
法令遵守・社会通念を守る
例)性的な発言をしない
  プライベートなことを安易に聞かない
  人の噂話や個人情報を漏らさない
  

インテグリティを持った行動例

インテグリティ(誠実さ、整合性)を持った行動には、以下のような例があります:

  1. 約束を守る: 約束したことを必ず実行する。たとえば、友人と約束した時間に遅れずに来る、仕事での締切を守るなど。
  2. 正直でいる: 自分の意見や立場を偽らず、事実に基づいて行動する。例えば、間違いを犯したときに素直に認める、報告書に虚偽の情報を記載しないなど。
  3. 公正である: 自分の利益を優先せず、他人やチームに対して公平な判断をする。たとえば、職場での評価や昇進において公平な基準を持ち、偏見や差別なく判断すること。
  4. 倫理的な行動をとる: 道徳的に正しいとされる行動を取る。例えば、会社の資源を私的に使わない、社会的な責任を果たすなど。
  5. 他者を尊重する: 他人の意見や立場を尊重し、無理やり自分の意見を押し付けない。例えば、会議で他人の意見を真摯に聞き、自分の意見と対話する。
  6. 透明性を保つ: 自分の行動や決定について、理由や根拠を明確にする。例えば、プロジェクトの進捗状況を適切に報告し、問題が発生した際にはその詳細を共有する。
  7. 責任を持つ: 自分の行動や決定の結果に対して責任を持つ。例えば、プロジェクトの失敗や問題について、他人を責めるのではなく、自分の役割と改善点を認識し、改善策を講じる。

これらの行動は、誠実さと信頼を築くために重要です。どんな状況でも一貫した価値観を持って行動することで、他人との信頼関係を深め、自己成長にも繋がります。

社会人として、明日からインテグリティを意識して会社の発展に貢献しましょう!

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